ぼくは人間じゃないんです。

ストレスの捌け愚痴とか、スペクトラム的日常の困りごと

スーパークリークとトレーナーさん。  小話注意

ウマ娘のお話。若干のというか、夢要素しかないので苦手な方は観覧ご注意です。

 

 

 

暖かな日差し、心地よい風。草の感触を確かめるように、地面に腰を下ろした。

 

「んー・・いい天気になってよかった。」

「はい。少し遅れてしまいましたが、こうしてトレーナーさんと一緒に、のんびりすることが出来てとても嬉しいです。はい、お弁当です。」

 

トレーナーさんの大好きなおかずをたくさん作りましたよ。そう言ってスーパークリークは、スミレの花が咲く緑の上に手作りのお弁当を広げた。

 

「ありがとう、クリーク。いただきます。」

「どうぞ、召し上がれ。」

 

柔らかく微笑む彼女は、私の大切なウマ娘だ。出会った頃より、少し大人になった彼女を見つめ、私はずっと言いたかったことを口にする。

 

「ねえ、クリーク。前に、私に聞いたよね。もし、トレーナーとウマ娘じゃなくても、一緒にいてくれたか?って。」

 

それは、目標を全て達成して、有馬記念で1位を取った後のことだった。その時は、私もスーパークリークも、お互いに笑いあって忘れてしまったが。

 

「クリークと託児所の子供たちは、他人だし、兄弟でもなかったけど、それでも大事な存在だった。・・・私も、そうだなって思ったの。クリークと私は、レースに向けてトレーニングをするだけの関係かもしれない。でも、私は、クリークがレースをしなくなって私がトレーナーじゃなくなっても・・・ずっと、支えてあげたい。一緒にいたい。血の繋がりはないし、過ごした時間はまだ、短いけど。クリークと家族になりたいんだ。」

 

凡才でなんの取柄もない私を選んでくれた彼女に、どうやって伝えたらいいのか。考えてそれでも上手く言葉になんて出来なくて。なのに、クリークはとっても嬉しそうに微笑んでいつものように、私の頭を撫でた。

 

「はい。トレーナーさん。私も、私も、ずっと一緒にいたいです。私を、支えてください!」

 

ふふっと無邪気に笑うクリークに、釣られて私も笑ってしまう。あぁ、やっぱり、スーパークリークの傍は、安心するなあ。

 

 

 

(目標達成記念のスーパークリークさん。おっぱいデカいキャラってなんであんな性格になるんですかね。謎。)