若干の夢要素のある小話。苦手な方はご注意ください。。。
最近、周りから良くお洒落になったと言われるようになった。
「あ、トレーナーさん。今日のお洋服もとても素敵ですね。」
今日も、今日とて朝からたづなさんを初め数人の方に同じことを言われた。
「その洋服!有名なメーカーの新作ですよね。いいなあ、私も狙っていたけど、買えなかったんです!すごいですね。」
他のウマ娘のトレーナーにそう言われて、初めて今までの違和感に気づいた。
そう、これはひょっとして。いや、ひょっとしなくても。
「あ、お姉ちゃん!遅いぞぅ!カレンの準備はバッチリなんだから。」
私の担当のウマ娘であるカレンチャン。カワイイを世界に広めるために奮闘する彼女であるが、その手始めとして最近、力を入れているのが。
「あ、ねえ、このお洋服もお姉ちゃん着て見てよ!絶対に似合うと思うなあ。あと、こっちのアクセサリーと・・・あ、このリップ!新作かなあ、良い色!はい、お姉ちゃん!」
トレーナーである私を、カワイイにすることである。
「カレン、気持ちは嬉しいけど。そんなにたくさん買っても、もうクローゼットに入らないよ・・。それに、メイクだって今までそんなにちゃんとしたことないから・・」
「だーめ。カワイイカレンのトレーナーとしてお姉ちゃんも、カワイイにならないと!それに、カワイイ方がお姉ちゃんも可愛いし!カレン、カワイイお姉ちゃん、だーいすき!!」
きゅるるーん きゅるーん
効果音を付けながら、カワイイポーズをするカレンにこれ以上強くも言えずに、私はまたしてもカレンの見繕ったファッションアイテムを手に入れてしまうのだった。
(なぜか、ピックアップと関係ないガチャで二回も来てくれたカレンチャンを。あざといくせに自分を持っているカレンチャンが、とても好きです。)